🏘️付不動産の相談をするタイミングは?
こんにちは。
昨日は誕生日でしたが、プライベート携帯電話の電源が切れていても気づかなかった出川です。
1年はあっという間ですね、本当に驚きます。
さて今日は建物が存在する不動産の相談をするタイミングについて、私達がオススメする時期をお話したいと思います。
結局のところ後述する部分を所有者が承知の上であれば良いのですが、大半の場合はご存じない事が多いです。
事の前後によっては思わぬ誤算が生じますから、留意していただきたいと思います。
これは最近ご相談いただく中でも特に多い事案です。なぜそうなのかもご説明します。
◇建物がある不動産を処分する場合
結論ですが、 建物を解体する前にまずはご相談ください。
例外はありません。
[建物を解体したので売却したい]とご相談を受けます。
要するに宅地の取引になりますが、ここ最近はほとんどのケースで解体工事の問題が存在します。
解体工事は今は木造構造でも値段は高く、所有者様にとっては大きな負担(経費)となります。
ですが、後に不動産取引も見据えているのであれば適切かつ売却できる状態に解体工事を実施しなければいけません。
具体例をいくつか出しましょう。
どちらも前所有者様が独自で解体工事を依頼した物件で、ご本人曰く更地になった状態です。
遠くから撮影するとあまりわかりませんが、私達が現地で査定調査をすると[このままでは売物にならない]状態になっています。
※今回査定の具体的なプロセスは割愛しますが、[買う方がそのまま引き渡されると困る]状態です。
近くから見てみましょう。
解体時のガラや解体時廃棄物等がまだまだ土中に残っています。
また冬季間の解体だったこともあり、雪の影響もありレベルもバラバラです。処分の仕方、解体後の土の状態すべてにおいてこれは本当にどこの業者がやったんだろうか。と目を疑う状態でした。
こちらは少し見渡したくらいではよく埋められていて難しいですが、少し掘削すると沢山出てきました。
いかがでしょうか。
もし、あなたがこの土地を購入する立場であったとしたら。
土地を買う方は、その土地を利活用のために取得します。
自己居住用の住宅を立てるとか、収益性のある物件を建てて運用するなどですね。
買った土地からガラが出てきたらこのまま住宅は建てられませんし、撤去するのは当然費用がかかります。
1回の解体であれば重機回送は1度で済みますが、この撤去のためにまた回送費が必要になるわけですね。
しかも同程度の金額が発生しますから、少し撤去するにしても2度手間、3度手間となり、まったく不経済です。
この事実を承知していて、追加の費用で整地をかけるのであればよいですが、お客様は皆そんな説明も受けなかったとおっしゃいます。
一般的に地中埋設物も告知が必要になりますが、仮にその事実を知らなかったら(埋めているなんて知らなかった)
後で買った方からその分不告知として請求される可能性もあります。
では私達が建物がある状態で査定をし、ご売却時に解体工事を指示した通りするとこのような状態です。
生活するための必需であるインフラ設備も目視でき、不要な工作物もなく境界は明瞭。
このような仕上がりがとても望ましいです。
例えばこれが給水の止水栓がある位置がわかるようになっています。
見えづらいですが、手前にあるのが止水栓でありこれも目視できる状態が良いです。
さきほどの2例の土地は止水栓があるはずですが、解体時に埋めてしまっていてどこにあるのか(本当にあるのか)
掘ってみないとわかりませんし、誰が掘るのでしょうか。
これも解体業者さんが設備業者さんをただただ呼んで撤去してしまってるのであとから売買しようとするとき困るわけです。
こういった諸々のトラブルはなぜ発生するのでしょうか。
[少しでも安く解体してほしい] 要するにこういうことですね。
実際無理もありません。不動産取引も慣れていないのに、どのように解体すれば一番良いのかなんて
分かりようがないと思います。ですが上記のように更地にすると言ってもその状態は天と地ほどの差があります。
最終的にどのような仕上がりになるのか、説明を受けていない方がほとんどです。
こうなってるなんて知らなかった。 ということですね。
普通の不動産業者は宅地を見渡せばすぐ気づきますし、その物件を取引したいのであれば
建物が存在している場合は解体する前にまずは相談してほしいと思います。
解体の余地を含め、どのような処分が望ましいのかご提案いたします。
また解体工事が必要となった場合については、不動産取引に合った解体をするべきです。
言いたい事や注意しなければならないことははまだまだたくさんあるのですがそろそろ終わります。
次回は[元ハウスメーカー営業マンが考えるいい土地とは?]
その次回も[早とちり?建物を壊すと税金が6倍になる!?]という内容を綴りたいと思います。
くれぐれもご自身の判断だけで進めるのはやめましょう。
迷ったらまずはお気軽にご相談ください。